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歯周病

歯周病細菌と全身疾患

歯周病細菌は、お口以外の場所にも悪影響を及ぼします!!
具体的な疾患として以下のようなものが考えられています。

  • 心内膜炎
  • 低体重児出産
  • 誤嚥性肺炎
  • 血栓症
  • 糖尿病悪化
  • 動脈硬化症

歯周病を放置しておくと、細菌は全身を巡ります。歯原性菌血症と言われています。
菌血症の状態が持続すると、全身に様々な障害が現れ、全身疾患を引き起こすと言われています。 毎日のケアと定期的クリーニングで口腔細菌を減らすことで、全身疾患を予防することができます。

心内膜炎

血管を通じて、心臓の内側に細菌が感染し増殖する事で、心臓の内膜が炎症を起こしてしまう病気です。

心臓の弁の病気や人工弁の手術をした方の場合、血流が一部滞りやすく、細菌が心内膜に感染する機会を与えてしまうため、この疾患を発症するリスクが高いと言えます。

低体重児出産

歯周病細菌が体に起こす異常のために、妊婦さんの場合、早産を促されて未熟な赤ちゃんを出産してしまう事があります。

妊婦の方の場合、ホルモンバランスの変化のために歯周病細菌が増殖しやすい傾向になっているため、お子様のためにもお口のケアをお勧めします。

誤嚥性肺炎

お口の中の歯周病細菌が誤って気管に入ってしまい、肺の中で細菌が増えてしまう事で起こる病気です。

この疾患はお年寄りの方や摂食障害のあるような方など、飲み込む力が弱かったり、むせるなどの反射が弱い方に起こりやすい病気です。

血栓症

血管内に侵入した細菌が血管の中に栓を作り、血管を詰まらせてしまう事があります。

血栓症が心臓の血管などの重要な部位に出来てしまうと、それが原因で心筋梗塞などを起こしたケースも報告されています。歯周病は、決してお口の中だけの脅威ではないのです。

糖尿病悪化

歯周病細菌が体に起こす異常は、糖尿病の悪化にも繋がる事があります。

糖尿病の方の場合、細菌に対する抵抗力が弱くなっているため、歯周病自体の進行も早い傾向にあります。糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が糖尿病を悪化させると言う悪循環に陥らないためにも、お口の健康を維持していく事が大切だと言えます。

動脈硬化症

歯周病細菌が体に起こす異常が、血管の硬化を促進してしまう事があります。

動脈硬化の原因は、他にも高血圧・血中コレステロール上昇、喫煙なども考えられています。これに、さらに歯周病にかかってしまったら、より動脈硬化を起こしやすい体になってしまうのです。