トップページ>当院について>歯科医師・スタッフ紹介>副院長 時森正俊
大学卒業後、丸山歯科医院で3年、他院にて10年の修行を経て戻って参りました。
「3つ子の魂100まで」と申しますが、丸山歯科医院の3年で刻まれた「お口の健康=身体の健康」を実践する治療を追求し、様々な取り組みをして参りました。
10数年程度の歯科医師人生の中でも、何度か出くわした悲しい出来事がありました。
治療途中でしばらく通院が途絶えていた患者様が、ある日、ご家族に連れられていらっしゃいました。 その方は、ご自分で身の回りの事ができなくなり始めていました。 一緒にいらしたご家族の方に請われます。
「身体がどんどん悪くなってしまって、『とりあえず』噛めるようにしてあげて欲しい」
…残念ながら、そうなってしまってからでは、できる事は限られてしまいます。
少々極論ですが、「噛めるようにする事は、「健康」でなければできません。
この患者様も、お口に様々な問題を抱えておられましたが、「痛くなくなれば良い」「一応食べられる」という事で、応急的な処置を繰り返しておられました。
ご家族の方も、以前のように食べられればまた元気になってくれるとお考えになられての受診でした。
「今以上に噛めるようになる事は難しいですが、お口の中を綺麗に保つ事で、お体の負担を減らす事はできるかもしれませんが、いかがでしょうか?」 と提案してみましたが、それ以来受診される事はありませんでした。
悔やまれたのは、「お口の健康=身体の健康」という事を、どうしてもっとうまく伝えられなかったのだろう、という事でした。
皆様には、いくつになっても健やかに生きる「権利」があります。
望んでいただければ、現在のお悩みを出来る限り解決する準備が、我々にはあります。
その権利を存分に奮っていただける事を心待ちにしております。
「いいことはおかげさま、わるいことは身から出たサビ」あいだみつお